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座長推薦優秀演題 [機能的脳神経外科]

今年1月岡山において開催された第52回定位・機能神経外科学会で当院ST八杉が発表した『パーキンソン病に対する両側STN-DBS後の視覚性記憶に着目した認知機能改善の可能性』が座長推薦優秀演題に選ばれました.機関誌【機能的脳神経外科Vol.52】に寄稿することになりました.
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片頭痛コントロールのためのフェリチン測定の有用性と鉄剤投与治療 [頭痛外来]

頭痛学会誌に投稿していた論文が2013.6月40巻1号に掲載されることになりました.
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headache master school 2013 [頭痛外来]

先週3月23,24日に日本頭痛学会主催のheadache master schoolがあり,勉強してきました.朝から晩まで英語の講義なので大変でした.世界的に著名な教授陣から直接,頭痛の指導を受けました.とても勉強になりました.内容はとても素晴らしかったのですが,当然ながら自分の英語力のなさに落胆しました.半年間のインターネットラーニングの後,テストがあるので早速英語のトレーニングも開始しました.
頭痛の治療は薬物治療が中心になるのですが,大後頭神経や翼口蓋神経節へのニューロモデュレーションも効果が高く,今後は私が専門にしている機能外科手術との融合が頭痛診療にも必要になってくるようです.

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SCSの普及活動 [機能的脳神経外科]

先日、加藤整形外科の加藤先生のご好意で愛媛県の整形外科の先生方に声をかけていただき、脊髄刺激療法(SCS)の小さな講演会を開催させてもらいました。
最近、慢性疼痛に対する内服薬が多数あらたに発売されたりと、製薬会社が目をつけている領域になっているみたいです。しかしながら、痛みは薬だけで完治するような単純な病態ではないので、そのうち最近この領域に加わってきた製薬会社は自然に脱落していくだろうと思います。それより、しっかり病態を見据えた治療を提供していくほうが重要であり、現時点ではSCSなどの神経電気刺激療法が著効する患者にまずSCSを提供できるような医療連携構築が急務です。どのような患者には効果が高く、また付随してくる『しびれ』『不随意運動』『麻痺』など、それ以外の症状の改善があるのか、また、合併症はどうかを把握して行く必要があります。その経験、データの蓄積をもとにSCSの効果が不十分な患者に今後どのような戦略で治療していくのが良いかを検討していければと考えます。NEC_0387.jpg


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機能的脳神経外科とは? [機能的脳神経外科]

機能的脳神経外科という分野があります。これは何らかの病気により起こってくる症状、例えば、脳卒中•中枢神経の変性疾患や脊髄損傷後の四肢の疼痛や痙縮(痙性麻痺)、パーキンソン病による歩行障害•振戦•固縮など、原疾患の治療は困難であるが症状軽減を目的にし、脳•脊髄•末梢神経に対して外科的処置を加え症状を回復、改善させようという診療分野です。現在、痙縮とそれに伴う痛みに対してITB療法(髄腔内バクロフェン投与療法)、慢性疼痛患者に対してはSCS(脊髄刺激療法)、眼瞼けいれんや痙性斜痙に対してはボトックス療法(ボツリヌス毒素)、また歩行障害•認知症•尿失禁を3主徴とする特発性正常圧水頭症に対してはLPシャント(腰椎−腹腔シャント術)などを行っています。また、当院では深部脳刺激療法(DBS;deep brain stimulation)を行うための装置があります。DBSとは定位脳手術と呼ばれる治療法の一つです。定位脳手術は1947年からの長い歴史がある治療ですが、このDBSはその方法論に基づいて行うものであり振戦に対して2000年4月に保険適応となった比較的新しい治療法です。方法は頭蓋骨に固定したフレームと脳深部の治療目標点の位置関係を三次元的に解析し、その目標点に正確にアプローチする手術方法です。この方法を用いて脳深部の目標点(視床、視床下核、淡蒼球など)に電気で刺激する電極と前胸部に刺激装置を埋め込み、接続し、電気刺激を行います。電気刺激は体外からプログラマーという装置を用いて刺激部位•頻度•電圧•幅が調節できます。薬のみでは十分な改善が得られないパーキンソン病、本態性振戦、ジストニアなどの不随意運動が治療の対象になります。現在のパーキンソン病の治療は薬物療法が基本です。しかし薬物療法を行ってもコントロールが困難な振戦がある場合や薬の副作用で精神症状、消化器症状が強くでる場合や薬を投与しても日内変動やジスキネジアがコントロールできない場合が手術適応となります。術後は薬剤量を減らすことができ、オフ時間の短縮、日内変動の改善、振戦、無動、固縮、歩行障害の改善が得られます。しかしながら、病気そのものを治癒させるものではなく、あくまでも症状の改善を目的に行う手術ですので、薬物療法との併用、刺激条件の調節を継続的に行う必要があります。従って、実際どの時点で手術を受けるのが良いのかは患者ごとに異なりますので、主治医の先生と相談して決める必要があります。こういった、患者の日常生活を改善させる機能回復を目的にした治療分野があることを患者だけでなく、医療従事者にも知っていただき、治療の選択肢の一つとして認識されることを願っています。

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第5回近畿ITBカンファランス [痙性麻痺]

平成23年2月26日に第5回近畿ITBカンファランスが大阪で開催されました。
今回、『難治性疼痛で紹介された患者に対してITB療法が有効であった1症例』を発表させてもらいました。
内容としては難治性疼痛であったが、症状を良く観察することで痙縮の要素があれば、ITB療法が奏功すること、
また、ジストニアのような不随意運動にも効果があることを報告。
それ以外の疼痛に対してもバクロフェンのボーラス投与は効果が期待でき、持続投与では今後の検討が必要であることも追加させてもらいました。
それと同時に当院の理学療法士:光宗 雅人が『ITB療法後のリハビリテーションプログラムについての一提案』を発表しました。この内容の最も大事なことは、一度経験しプログラミングされた行動は片麻痺、対麻痺で一度障害されても、ITB療法で痙縮をとり動きやすくすることで、すぐに動きの勘を取り戻し少しのアドバイスでプログラミング通りの動きを取り戻すことができることである。従って、リハビリテーションとは元の勘を取り戻すように誘導することと、そのための痙縮コントロールを適切に行うことが大事な点である。
一般的に行われているリハビリテーション病院での毎日の苦しいリハビリテーションは当施設でITB療法を行いリハビリテーションを行っている患者の機能回復を目の当たりにすると、無意味にさえも思えてくるのが現実である。
今後は他施設のリハビリテーションスタッフと交流しITB後のリハビリテーションプログラムのガイドライン化ができればと考えている。

タグ:ITB 痙縮 疼痛 SCS
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第1回愛媛頭痛勉強会 [頭痛外来]

平成23年2月9日、第1回頭痛勉強会が藤田会長のもと開催されました。
記念すべき第1回目の特別講演は、間中病院 院長 間中信也先生に『『そこが知りたい』頭痛診療の知識〜頭痛診療のコツ•ワザ•ワナ』でとても解りやすく、頭痛診療のまさにコツ•ワザ•ワナを教えていただきました。
今回の前座で貞本先生は『鷹の子病院頭痛外来でのヒヤリハット』、私が『頭痛外来の問診から解った頭痛増悪因子について』の発表をさせていただきました。
この会がますます発展することを願いつつ無事閉会しました。
第2回は今年の秋頃の開催予定です。
この第1回が開催されるまでには藤田先生の多大な御苦労があったと思います。
藤田先生本当にお疲れ様でした。


タグ:頭痛 愛媛
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第50回日本定位•機能神経外科学会 [機能的脳神経外科]

平成23年1月21日、22日に第50回日本定位•機能神経外科学会に当院リハビリスタッフと参加しました。
今年はいろいろと忙しく、演題を準備できなかったので、聴講だけになってしまいました。
当院では現在、ITB、SCSを行っていますが、両方の治療が必要である患者がいて、とても有効であるというデータがあります。しかしながら、しっかりと診断すれば、いずれかの方法で痛み、不随意運動、痙縮が良好にコントロールできる場合があることに最近気がつきました。
これらの治療は適応がある程度しっかりしているのですが、本当の作用機序が解明されてないため、効果は無限大であると考えられ、しっかりと診断したうえで、今までの概念にとらわれること無く治療選択を行うことが、症状コントロールを良好にするコツだと思います。
来年には何かデータがでればいいなと考えています。
また、今回の学会で気がついたのですが、特にITBではリハビリテーションの重要性が強調されているのですが、どのようにすれば良いか具体的な内容が欠如していました。この内容で来年は何か発信できるよう検討していこうと考えています。

頭痛に関する情報ですが、
やはり外来頭痛患者は
①カフェイン離脱頭痛が多い
②他科で処方された鎮痛薬や市販の鎮痛薬による薬物乱用頭痛が多い
③女性では貯蔵鉄の低下が多い
ということをこの数ヶ月で再認識しました。
このことが一般的になれば頭痛患者はかなり減るように思います。


タグ:SCS ITB 頭痛
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第11回愛媛県作業療法学会 [痙性麻痺]

1月30日の第11回愛媛県作業療法学会で、痙性麻痺に対するITB療法とリハビリテーションについて当院の作業療法士が演題発表します。痙性麻痺については重症な方だけではなく、軽症な患者にもITB療法が有効であり、痙縮コントロールの状況に合わせた段階的なリハビリテーションが必要です。また、特発性正常圧水頭症に対して2月12日の日本特発性正常圧水頭症研会で演題発表する予定です。正常圧水頭症については診断にもちいる検査方法の検討について発表します。2月9日には愛媛頭痛研究会があり、間中病院の間中先生の特別講演が予定されています。

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カフェイン離脱頭痛と鉄欠乏性貧血による頭痛 [頭痛外来]

ブログ更新します。

今年の日本頭痛学会に『頭痛に対するカフェイン制限と鉄補充の有用性』 について発表しました。カフェイン制限での効果はカフェイン摂取が200mg/日以上の人であれば60%の患者が頭痛が消失もしくは軽減します。片頭痛と診断されていてもカフェイン離脱頭痛が合併している可能性が高いという解釈です。また、貧血(貯蔵鉄のみの減少)が合併していれば、頭痛の治療無しに鉄補充のみで頭痛が同様に改善します。 一般にトリプタンが使える現在、頭痛診療が頭痛頓挫療法に傾いているようですが、あらためて日常生活指導、予防薬投与の重要性に多くの方が気づいてくれればと思います。

また、機能外科的な内容ですが、今年は慢性疼痛に対する脊髄刺激(SCS)療法を愛媛県に普及させるべく、活動を開始しました。それと平行して状況を整えていた、パーキンソン病、不随意運動などに対する脳深部刺激療法(DBS)がそろそろできるようになります。治療を受けるために県外施設にいかざるを得なかった状況を変えていくように努力しています。

あと、睡眠時無呼吸に対する検査である、ポリソムノグラフィー検査ができるようになりました。

 

 


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