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カフェイン離脱頭痛と鉄欠乏性貧血による頭痛 [頭痛外来]

ブログ更新します。

今年の日本頭痛学会に『頭痛に対するカフェイン制限と鉄補充の有用性』 について発表しました。カフェイン制限での効果はカフェイン摂取が200mg/日以上の人であれば60%の患者が頭痛が消失もしくは軽減します。片頭痛と診断されていてもカフェイン離脱頭痛が合併している可能性が高いという解釈です。また、貧血(貯蔵鉄のみの減少)が合併していれば、頭痛の治療無しに鉄補充のみで頭痛が同様に改善します。 一般にトリプタンが使える現在、頭痛診療が頭痛頓挫療法に傾いているようですが、あらためて日常生活指導、予防薬投与の重要性に多くの方が気づいてくれればと思います。

また、機能外科的な内容ですが、今年は慢性疼痛に対する脊髄刺激(SCS)療法を愛媛県に普及させるべく、活動を開始しました。それと平行して状況を整えていた、パーキンソン病、不随意運動などに対する脳深部刺激療法(DBS)がそろそろできるようになります。治療を受けるために県外施設にいかざるを得なかった状況を変えていくように努力しています。

あと、睡眠時無呼吸に対する検査である、ポリソムノグラフィー検査ができるようになりました。

 

 


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