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当院のホームページでの機能外科紹介文章 [機能的脳神経外科]

【機能的脳神経外科の紹介】

当院では機能的脳神経外科と言う分野の治療を積極的に行っています.パーキンソン病の患者様におこる振戦(手足の震え),固縮(手足が固くなり動かしにくくなる),ウェアリングオフ(薬の効果が出にくくなる)などの運動症状の改善を期待して,薬物治療に加え,脳深部刺激療法(DBSDeep Brain Stimulation)を行ってい【機能的脳神経外科の紹介】

当院では機能的脳神経外科と言う分野の治療を積極的に行っています.パーキンソン病の患者様におこる振戦(手足の震え),固縮(手足が固くなり動かしにくくなる),ウェアリングオフ(薬の効果が出にくくなる)などの運動症状の改善を期待して,薬物治療に加え,脳深部刺激療法(DBSDeep Brain Stimulation)を行っています.この治療は愛媛県では当院でのみ行っており,東予,中予,南予のパーキンソン病を診療されている病院や医院と連携をとりながら患者様の状態に応じた治療を当院神経内科と協力して提供しています.またこのDBSはパーキンソン病だけに限らず,本態性振戦,ジストニア(不随意運動症)に対しての効果もあり,内服薬の治療ではコントロールしきれない患者様は手術適応となります.また,痛み(腰痛,下肢痛など)に対しても,脊髄刺激療法(SCSSpinal Cord Stimulation)で治療を行っています.痛みは外傷や炎症などにより赤く腫れ痛むが短期間で治る急性痛と何ヶ月〜何年もの間,治らない慢性痛があります.この慢性痛を難治性疼痛といいます.SCSは神経が痛んで出ている痛み(神経障害性疼痛)に対して効果が高く,脳卒中後の片麻痺患者様の手足の痛み,腰椎ヘルニアによる腰痛や下肢痛,脊髄・脊椎手術後の治らないしびれや痛み脊髄損傷による手足の痛みなどが良い適応になります.もちろんそれ以外の様々な痛みに対しても有効性が報告されていますので,治らない痛みでお困りの患者様は一度ご相談ください.さらに,脳卒中,脊髄損傷,痙性対麻痺の患者様で手足,体の筋肉の緊張が強くなり,日常生活動作や介護困難となっている場合も当院では治療を行っています.この緊張亢進は痙性麻痺・痙縮といわれる状態です.治療せずに放置すると次第に緊張が強くなり悪化してきます.この痙縮に対してはボツリヌス毒素という筋肉の力を弱める筋肉注射を用いたり,バクロフェンというお薬をポンプを用いて髄腔内に投与するITB療法(Intrathecal Baclofen Therapy)を行っています.体の動きがおかしい,体が固くなって動きにくい,痛みが治まらないなど,どこで診てもらったいいか分からないといった患者様は是非一度当科へご相談ください.(担当:脳神経外科 田中)


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