貧血と片頭痛 [頭痛外来]
headache master school 2013 [頭痛外来]
第1回愛媛頭痛勉強会 [頭痛外来]
カフェイン離脱頭痛と鉄欠乏性貧血による頭痛 [頭痛外来]
ブログ更新します。
今年の日本頭痛学会に『頭痛に対するカフェイン制限と鉄補充の有用性』 について発表しました。カフェイン制限での効果はカフェイン摂取が200mg/日以上の人であれば60%の患者が頭痛が消失もしくは軽減します。片頭痛と診断されていてもカフェイン離脱頭痛が合併している可能性が高いという解釈です。また、貧血(貯蔵鉄のみの減少)が合併していれば、頭痛の治療無しに鉄補充のみで頭痛が同様に改善します。 一般にトリプタンが使える現在、頭痛診療が頭痛頓挫療法に傾いているようですが、あらためて日常生活指導、予防薬投与の重要性に多くの方が気づいてくれればと思います。
また、機能外科的な内容ですが、今年は慢性疼痛に対する脊髄刺激(SCS)療法を愛媛県に普及させるべく、活動を開始しました。それと平行して状況を整えていた、パーキンソン病、不随意運動などに対する脳深部刺激療法(DBS)がそろそろできるようになります。治療を受けるために県外施設にいかざるを得なかった状況を変えていくように努力しています。
あと、睡眠時無呼吸に対する検査である、ポリソムノグラフィー検査ができるようになりました。
睡眠障害院内勉強会 [頭痛外来]
平成22年3月31日、4月1日の2日間にわたりチェスト株式会社に依頼し睡眠障害の講義を行ってもらいました。睡眠時無呼吸に関する内容が中心でした。睡眠時無呼吸により様々な病気が引きおこされます。糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞など日常診療で我々が治療している病気の原因、増悪因子になっています。またPSG検査といって睡眠時無呼吸の検査についても講義していただきました。現在、私の外来ではこのPSG検査を行っていますが、検査待ちの患者が多くなっていて迷惑をかけていますので、近々に検査機械の追加購入を予定しています。実際検査してみるとかなりの患者に無呼吸があります。これを放置して血圧管理、血糖管理はあり得ないのではないかと今までの自分の診療を反省しています。現在上記病名で加療中の皆様は是非一度検査をお勧めします。
睡眠障害と頭痛 [頭痛外来]
頭痛患者は日本に1千万人ほどいることになっていますが、睡眠障害の患者も負けず劣らず多いはずです。頭痛外来の患者の中でも睡眠障害を合併してい割合が高度です。頭痛を治せば睡眠障害が治る場合と全く関係ない場合、また、睡眠障害を治せば頭痛が治る場合があります。頭痛の原因?誘因?となっている場合は治療しないといけないし、そうでなくてもそれ以外の病気を引き起こすので、治療したほうが良いと考えられます。特に睡眠時無呼吸症候群は治療するべきであると考えています。当科でも睡眠時無呼吸の検査を積極的に行っていますので、気になる方はご相談ください。
第7回愛媛県薬剤師会学術大会で口演 [頭痛外来]
最近の頭痛外来と当院頭痛研究班の状況を報告します。年始より頭痛外来を午前午後とも行っているのですが、午前中は通常の脳神経外科外来の患者も来院されますので待ち時間が問題となり、しばしば午後にずれ込みます。午後からの診察のほうが待ち時間が少なく済みますのでご検討ください。頭痛患者の中で睡眠障害やサプリメント、カフェインを多くとってる患者が多い印象です。今年はこれらの研究をする予定です。また鉄欠乏性貧血も合併していて、それが頭痛の誘因となっている患者も多いので、血液検査でフェリチンを測定し、ある一定の値まで鉄剤を内服するほうが良い印象です。これには5年前から注目して治療していました。また昨年の頭痛学会でも報告されています。それから、本日2010年2月21日、当院薬剤師の小野彰子さんが第7回愛媛県薬剤師会学術大会で、『薬剤が関与すると考えられる頭痛に対する検討』で薬物乱用頭痛について発表しました。頭痛時に内服する鎮痛薬が原因で頭痛が慢性化する病気です。頭痛が治らない人は頭痛外来を受診してください。また、病院で治療中でも頭痛の頻度や程度が改善しない患者は頭痛専門医の診断を受けるほうが良いと思います。当院では今後更に医師、看護師、薬剤師で連携をとって頭痛診療を行っていきたいと考えています。今日の松山市はとても暖かい良い天気でした。
あけましておめでとうございます [頭痛外来]
年が明けてもう1週間が経ってしまいました。頭痛外来も始動しました。少しでも頭痛の患者が楽になるように今年も全力で診療していきたいと思います。月、金は神経内科の矢部先生に手伝っていただきます。初詣で当院頭痛患者の頭痛治癒を願ってきました。その帰りに道後温泉本館の横で変な木を見つけました。